COLUMN
2016.11.01

仕事も人生も「教養」で切り拓け!池上彰の教養本20選

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仕事や私生活に忙殺されて「教養」を磨く努力をさぼっていませんか?

編集工学研究所を主宰し「知の巨人」と呼ばれる松岡正剛さんは「大人とは、異種格闘技ができる人のことである」と言っています。つまりどんな相手にも対応できる自由自在なスタイルを持っている人こそが大人だということです。

これを普段の生活で実践するためには多種多様な人や文化についての理解と、それらについての知識を組み合わせて自分なりに考える力が必要になります。そしてそれこそが「教養」です。したがって、教養がないままでは「大人」にはなれないのです。

ここでは日本を代表する教養人であり、非常にわかりやすい説明で定評のある池上彰さんの著書の中から、教養を身につけるためのとっておきの20冊を紹介します。

『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ(既刊7巻)/KADOKAWA

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2009年から毎年KADOKAWAから出版されている人気シリーズ。最新の『7』ではイスラム国問題、フランスの移民政策、イギリスのEU離脱やギリシャの財政問題、覇権国家アメリカの変容や安倍政権についてなど、タイムリーな話題を平易な文体でわかりやすく、網羅的に今現在の問題を解説しています。

『1』から『6』は電子書籍でも読めるので、2009年以後の世界情勢を時系列順におさらいするにも役立つシリーズです。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4040820630

『そうだったのか!』シリーズ/集英社

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「アメリカ」「世界・日本現代史」「中国」「朝鮮半島」など日本人として知っておくべきトピックを1冊ごとにテーマ分けして解説してくれるシリーズ。最新刊の『そうだったのか! 朝鮮半島』では1945年から2014年までの重要な出来事をピックアップして解説するほか、池上さん一流の「情報を読み解く技術」で限られた情報から北朝鮮の状況を推理していきます。

日本を取り巻く国際情勢についての知見が、その背景を含めて丸ごと理解できる1冊です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4087461416

『世界を動かす巨人たち<政治家編>』/集英社

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ウラジーミル・プーチン(ロシア)、アンゲラ・メルケル(ドイツ)、ヒラリー・クリントン(アメリカ)、習近平(中国)、タイイップ・エルドアン(トルコ)、アリー・ハメネイ(イラン)。現代政治における超重要人物6人をピックアップし、彼らの生い立ちや政治的な経歴を紐解き、これからの世界情勢に与える影響力を考える本です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4087208281

『[図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本』/KADOKAWA

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世界の動きを理解するためには宗教への理解は必要不可欠。この本は宗教についてのニュースを聞くたび首をかしげてしまう人のための、「世界宗教超入門書」です。

イスラム・キリスト・ユダヤ・仏教・ヒンズー・神道、それぞれの宗教の基本を、ただでさえわかりやすい池上さんの解説を、さらにわかりやすい図解入りで学ぶことができます。池上さんは別途、イスラム教や仏教についての解説本も出しているので、さらに学びたいのであればそちらもオススメです。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4046028882

『世界から戦争がなくならない本当の理由』/祥伝社

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日本が平和なだけで、現在世界中で驚くほどの戦争が絶えず続いています。そしてそれらの戦争は、実は第二次世界大戦と地続きのものであるという現実。本書はそうした学校では習わない「戦争の仕組み」を解説するとともに、「戦後」と呼ばれる期間を日本と世界がどのように歩んできたのかを、わかりやすく概観してくれます。

平成天皇の生前退位や、憲法改正の機運が高まるいまだからこそ、日本人が改めて考えなくてはならない問題について考えられるようになるための本。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4396615345


『世界史で読み解く現代ニュース』/ポプラ社

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明治学院高等学校非常勤講師として長年歴史を教えてきた増田ユリヤさんが世界史をわかりやすく解説し、それを前提に池上さんが現代のニュースとの関連性を解き明かすという構成の一冊。

イスラム国とオスマン帝国の関係、中国がアジア海域に構築しようとしている「シーレーン戦略」と明代第三皇帝・永楽帝が推進した「大航海」との関連性など、現代ニュースがより深く歴史的に理解できるようになります。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4591141772


『学校では教えない「社会人のための現代史」 池上彰教授の東工大講義』/文藝春秋

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『池上彰教授の東工大講義』シリーズの東西冷戦後の世界史を解説。中国・北朝鮮・中東・ベトナム各国の歴史、円相場とニクソンショックの関係、中国の経済発展の背景などを東西冷戦の文脈の中で解き明かしていきます。

東京工業大学の講義を収録したものなので、まるで大学で授業を受けているかのような読みやすさも魅力です。ビジネスや投資にも役立つ、コストパフォーマンス抜群の一冊。

出典:www.amazon.co.jp/dp/B00G63W2I8


『この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇』/文藝春秋

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同じく『池上彰教授の東工大講義』シリーズから、戦後日本の歩みを解説した一冊です。自衛隊と憲法、日米安保や韓国との関係などの「政治・外交」、戦後復興や公害、高度経済成長やバブル経済などの「経済」、全共闘を始めとする「教育」と3つの大テーマに分けて学んでいくことができます。

講義録ならではの語り口調と、テーマごとに設けられた「講義の後で」「coffee break」などのコラムも楽しい本になっています。

出典:www.amazon.co.jp/dp/B010CZB3PI


『政治のことよくわからないまま社会人になった人へ第3版 ひとめでわかる図解入り』/海竜社

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2008年に出版され、その後改定・増補を重ねて2014年に第3版が出版された政治の超入門書。首相と大統領の違い、日本国憲法の内容と問題点、政党の組織の仕組みや日本の政治の仕組みなど、基本的なことを図解入りで解説しています。

「わかっているつもりだけど、説明しろと言われたら難しい」。そんなトピックについてたくさん解説されているので、これまでふんわりとしか政治の話ができなかった人にもオススメです。

出典:http://books.rakuten.co.jp/rb/12687522/


『超訳 日本国憲法』/新潮社

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「わかりやすさ」をテーマに、日本国憲法全103条文に超訳と解説を付けた本。「大臣を罷免」を「大臣をクビにできる」、第24条(婚姻に関する条文)については「結婚に他人は口出しできない」というように、憲法条文の「結局どういう意味なの?」という疑問をすべて解決してくれます。政治への偏見から離れて、正確な判断を自身で下すためにも、読んでおきたい一冊です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4106106132


『池上彰のあした選挙へ行くまえに』/河出書房新社

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2008年に出版され、2016年の18歳選挙解禁に伴って再版された「国民として政治を見る」ための一冊。衆議院と参議院の違いや、二世議員が多い理由、マニフェストと公約の違い、1票の格差など、選挙について知っておくべきトピックが単純明快に解説されています。

「政治は誰がやっても同じ」という考えは、単なる思考停止です。公になっている情報を前提となる知識をもとに読み解き、自分なりの判断を下すためにも、読んでおきたい本です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4309414591


『池上彰が読む小泉元首相の「原発ゼロ」宣言』/径書房

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2014年の東京都知事選に際して、小泉元首相が行った「原発ゼロ」宣言を端緒に、細川元首相や元三菱銀行取締役などの関係者に対するインタビューなどを通じて「原発と経済」について考えた本。

原発肯定派と否定派の話を池上さんのフィルターを通じて知ることができるほか、政治家の発言の意図や裏側についての考え方を学ぶこともできます。国民として国のあり方を考えるために、読んでおくべき一冊です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4770502206


『英語版で読む 日本人の知らない日本国憲法 』/KADOKAWA

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理論言語学者・畠山雄三さんが「日本国憲法」の英語版を一語一句文法レベルで解読。「あいまい」とも取られる表現もある日本版と、その表現が削ぎ落とされた英語版との間にあるズレを、徹底的に検証していきます。

これだけではやや読みにくそうですが、ここに池上さんが背景知識を元にたびたび争点となる「第1条(天皇)」「第9条(戦争の放棄)」「第96条(憲法の改正)」について解説を加えてくれます。これを読まずして「世界の中の日本」を語ることはできません。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4046016493


『知らないと損する 池上彰のお金の学校』/ 朝日新聞出版

9784022734174

広く浅く、初心者向けに「給料のシステム」「円高の理由」「格安のからくり」など、お金の基本的な仕組みについて解説した本。ある程度お金について知っている人には物足りないかもしれませんが、はじめてお金について考えるという人にはもってこいの内容となっています。

お金について知っておくことは、巡り巡って世界全体の動きを考えるために必要不可欠となります。まずはぼんやりした「お金の常識」をこの本ではっきりさせましょう。

出典:http://books.rakuten.co.jp/rb/11371374/


『お金で世界が見えてくる!』/筑摩書房

9784480067791

ミャンマーや北朝鮮、イランや欧州、日本にアメリカ、南アフリカ……世界情勢とお金の動きをリンクさせて、ドルの秘密やユーロの本質、円と社会の関わりを解説している本です。

世界情勢の知識は自身が執筆したものも含め、多くの書籍で触れられていますが、それらを「お金」という視点からわかりやすく読み解く腕前は、まさに池上さんの真骨頂です。

出典:http://books.rakuten.co.jp/rb/12756057/


『これからの日本、経済より大切なこと』/飛鳥新社

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池上さんがダライ・ラマ法王14世との対談を通じて、経済や格差、お金、仕事や日本そのもの、あるいは「物質の持つ価値」について考えた本。

教養を身につけるためには、お金や経済についての知識や経験を積むだけでは不十分です。そこから自分自身の人生や日本の国としてのあり方を考えるための思考力を手に入れてこそ、教養人になることができます。「お金」「経済」という現代日本において、真の幸福とは何か、考えるきっかけになる1冊です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4864102899


『池上彰が聞いてわかった生命のしくみ 東工大で生命科学を学ぶ』/ 朝日新聞出版

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2016年ノーベル医学生理学賞を受賞した大隈良典さんに対して、池上さんが質問し、大隈さんが回答するという形式で生命科学を学ぶ本。

「生きているとはどういうことか」「最初の生物とはどんなものだったのか」「オスとメスがいるのはなぜか」などの哲学的な問いに対する生命科学からの回答のほか、クローンやES細胞、iPS細胞など最新研究についての話も登場します。科学的な視点から「自分とは」「人間とは」を考えるきっかけになる一冊です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4022514051

『池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇』/日経BP社

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「哲学」がダム建設などの公共事業の住民問題を解決し、「文化人類学」が日本の宗教的問題を解明し、「ナマコの生物学」が人間とは何かを明らかにする。そんな学問と実社会の接点に、東京工業大学リベラルアーツセンターの研究者たちを通じてスポットライトを当てています。

「教養」とはそもそも何なのか、どんなものを「教養」と呼ぶのか。そんな疑問に実践例とともに答えてくれる一冊です。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4822274373


『池上彰の戦争を考える』/KADOKAWA

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「戦争」についてより腰を据えて考えるために読んでおきたい一冊。「戦争の始まりと終わり」「戦争を終わらせることの難しさ」「独裁者」「戦争の悲劇」などをテーマとして、太平洋戦争やGHQ占領下の日本、アウシュビッツやひめゆり部隊、戦時メディアなどについて解説されています。

出典:www.amazon.co.jp/dp/4047317713


『この世で大切なものってなんですか』/朝日新聞出版

9784022734044

往復48kmの山道を、1000日間(実際は975日)休まず歩き続けるという千日回峰行。これを2度満行した比叡山の故酒井雄哉大阿闍梨と池上さんが「この世で大切なもの」というテーマについて語り合った本です。欲との付き合い方、苦しみや失敗との向き合い方、心の持ち方などについて平易な言葉で交わされる2人の語らいは、「いかにして生きるか」について深く考えるきっかけをくれます。

この本が投げかける疑問について答えるためには多種多様な「教養」が必要です。その意味で、他の本の傍にずっと置いておきたい本と言えます。

出典:http://books.rakuten.co.jp/rb/11228997/


すぐ役に立つものは、すぐ役立たずになる

「教養」はわかりやすいノウハウやお金と違って、なかなか手に入らず、しかも役に立つまで時間がかかります。しかし流行り廃りと同じで、すぐに役立つものはすぐ役に立たなくなるものです。逆に言えばじっくり時間をかけなければ手に入らず、役にも立たないものにこそ、長期的・持続的な価値があるということです。

また、教養には「完成」がありません。ここで紹介した本をすべて読んだところで「これで教養はもう身につけなくていい」とはならないのです。身につけた教養を使って、さらに新しい教養を身につけるために学び続ける。それこそが真の大人のあり方です。

ここで挙げた本をきっかけに、ぜひこのような「大人のスタイル」を自分のものにしていきましょう。

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