INTERVIEW
2016.11.18

内田雅章×中村真一郎【後編】社長1000人とつながった人脈作りのプロが語る、信頼される人がやっていること。

SHARE :
1
この記事をSNSでシェアする :

ビジネスにおいて、あなたは信頼に足る人物だと、どのような点で判断しているだろうか。

ただの勘で判断しているという人もいるかもしれない。しかし、多くの人は「この人物は信頼できる」と判断するポイントを持っている。相手が大企業の経営者であってもそのポイントさえ押さえることができれば、信頼を勝ち取ることができるはずだ。

人脈作りのプロフェッショナル内田雅章氏とウィンコーポレーション代表取締役CEO中村真一郎氏の対談後編。トップが共通して持つ資質や、人に信頼されるためには何をすればいいのかというテーマについて、話が交わされた。

前編:内田雅章×中村真一郎【前編】C Channel社長 森川亮の心をつかんだ一言とは。トップの目に止まるための、自分を売り込むコツ

売上1000億規模の企業のトップが実践する、部下の使い方

ba1a9429

中村:
私は先日の教来石小織さんとの対談で、“リーダーとしてのあり方”で少し考えるところがあったのですが……いかがでしょう?多くの経営者と親交のある内田さんから見て、トップに立つ者はどういう資質を持っていると思われますか?

内田:
私は、トップの共通項として3つ思い当たるものがあります。

①人の話をよく聞くこと、②決断が非常に早いこと、そして③部下の操縦がうまいことです。

特に決断が早いというのは顕著で、トップはその選択肢が良いと思ったら「わかった、やってみよう」と躊躇なく決断ができます。少しのリスクよりも、新しいことへのチャレンジを取るのです。

それから、やはり部下への仕事の任せ方が格段にうまいと見ています。

中村:
私が気になっているのも、その、部下への仕事の任せ方です。やはり、自分一人でやろうとするよりも、下にどんどん仕事や責任を渡していくほうがよいのでしょうか。

内田:
売上100億規模の会社のトップならば、自分一人でもある程度やるという人も多いです。しかし、売上1000億規模の会社のトップは皆、人をうまく使える。やはり、下に仕事を振るほうが、会社が伸びるんですね。

その管理の仕方が非常にうまいと私は見ていて、数字だけはしっかり管理するけれど、それを達成するためのやり方は自由にやらせている。そうすることで、やっている側は自分で自由に仕事をしているように思うのです。

また、本当にさりげなくルールを作っています。社長が管理しているのは、「数字」と「幹部」の動きだけ。すべて自由にさせているのではなく、ポイントをしっかり押さえているんです。

中村:
なるほど。会社が伸びるには、ポイントを押さえながら部下に自由に仕事をやらせることも必要だということですね。ほかに、伸びる会社の特徴として思い当たる点はありますか?

内田:
大きい会社、伸びる会社ほど管理部にお金を使う印象があります。例えば、従業員が100人いたら、そのうち20人を管理本部に置きます。普通に考えるとありえません。管理部はお金を生み出す部署ではないですから。

しかし、管理部に最初に20人配置しておけば、いつ1000人の企業になっても大丈夫です。スポーツでもなんでも、まず“足腰”を鍛える大切さは言うまでもありませんね。人が増える前提、企業が大きくなる前提で組織を回さなければ、いざ組織が大きくなった時に機能不全になってしまいます。先に管理部に人的資源を配置するのは、“投資”だと言えるでしょう。

「小学校低学年で教わったことをできる」かどうか。あの人が選ばれる“理由”

ba1a9560

中村:
今、個として働く、“フリーランス”の方も多い中で、内田さんが専門としている“人脈”というものが重要になってくるのではないでしょうか。

内田:
私は一度、個人事業主の方をたくさん集めて勉強会をしてみたいと思っています。どうしてもフリーランスの方は“技”を磨く努力に没頭します。しかし、その努力のポイントが実は間違っていると私は思っています。技を磨くのは当たり前として、どうしたらもっと指名されるかという点に着目して、営業力を鍛えるべきです。

わかりやすいよう、芸能界の話で説明しましょう。テレビを見ていて、「なぜあのタレントがいつもキャスティングされているのだろう」と思ったことはありませんか?顔や芸などアピールポイントはあるものの、他にも似たタレントはおり、各局から引っ張りだこになるほどではないような人が。

実際、歌手にしてもタレントしても、ずば抜けて優れた人でなければ、あまりそのレベルの差というのはわからないものです。にもかかわらず選ばれる人とそうでない人が現れる。これは営業力の差によるものです。キーマンから指名される力、即ち、相手の心をグリップする力なのです。

中村:
なるほど。営業力が大事だということですね。そうやって人の心を握れる人というのは、先ほどおっしゃったように、相手の立場に立って「誠意」の意味を考えられる人でしょう。

私自身も、一緒に働ける人は相手の立場で考えられる、“機転が利く人”だと思っています。経営者というのは忙しい立場だから、すべてを説明していられない。1を聴いて10を知り行動する人というのが理想的です。ピントがずれている人、本質をつかめていない人と一緒に仕事をするのは厳しいときがあります。

内田:
そうですね。それにプラスして、私は「小学校低学年の道徳の授業で教わったこと」ことが重要だと思っています。

中村:
「小学校低学年の道徳」ですか?

内田:
小学校低学年は、人間として基本的なことを習う時期です。「挨拶をしっかりする」「嘘をつかない」「人の悪口を言わない」「迷惑をかけたらすぐに謝る」など……。でも、大人になるとみんな汚れていくので、いつの間にか忘れてしまうんですね。習ったはずのことができていない人ばかりです。

ただ、できていない人が多いからこそ、基本的なことができる人はお客さんや上司にも信頼されるし、出世もしやすい。仕事ももらえる。非常にシンプルな話です。

中村:
確かに。言われてみれば、基本的なことをきちんとできている人というのは信頼できますね。

内田:
森川さん(元LINE代表・森川亮氏)も、言動は極めてシンプル、絶対にネガティブなことを言いません。トップに立つ資質を完璧にそなえていると思うのですが、人前ではいつもニコニコ上機嫌。愚痴や悪口を絶対に言わない。LINEを辞めたときもいろいろ思うところはあったのではないかと思うのですが、「やれることは全てやり切りました」とだけ言っていましたね。

得意なことに特化していく。人脈づくりのプロフェッショナルとして

ba1a9491

中村:
では、最後に今後の活動についての考えをお聞かせください。

内田:
いろいろと考えてはいますが、全国の20代・30代の方に私の持っている知識や経験を伝えていきたいと思っています。出会いの重要性や年上の人との交流の意義など、言われなければスルーしてしまうことがたくさんあります。

私はWebについては明るくないし、SNSを使いこなせているわけではない。でも、世代を超えて「人と人とをつないでいく」、“世の中、人間関係が全て”という軸はブラさずに、これからも継続して人脈作り&人脈紹介をプロフェッショナルとしてやっていきたいです。やはりこれが一番得意なことですので。

SHARE :
1
この記事をSNSでシェアする :

この記事を読んだ後に
よく読まれています!RECOMEND TOPICS