INTERVIEW
2017.01.11

大手とベンチャー、働き方はどう違う?それぞれ入社3年目の方に話を聞いてみました

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大手の3年はベンチャーの1年

なんて言葉も耳にするほど、働き方が異なるといわれている大手企業とベンチャー企業。

転職活動を行うときは、どんな業務を行いたいかを考えることも大切ですが、どんな働き方をしたいかを考えることもとても大切です。

「自分はどんな働き方をしたいか」を考えた時に、大手の働き方とベンチャーの働き方を知っておくことは絶対に役に立つはず。

今回は、実際に大手企業に入社して3年目のK子さん、ベンチャー企業に入社して3年目のK男さん、大手とベンチャー両方に努めた経験があるM香さんに、それぞれの企業の働き方の傾向をお聞きしました。

今回お話を伺った3人

初めに、今回お話を伺った3人の簡単なプロフィールを紹介します。

kK子さん
京都大学卒。新卒で大手金融機関に就職し、現在(2016年冬時点)入社3年目。
全国転勤のため、現在地方に住んでいるというK子さん。大手企業でどんなマインドを持って働いているのか、赤裸々に語ってくれます。

wK男さん
京都大学卒業後、同大学の大学院へ進み、修士号を取得。
その後新卒でIT系ベンチャー企業に就職し、現在(2016年冬時点)入社3年目。
新卒時には大手企業からもいくつか内定をもらっていたK男さん。今回はベンチャー企業を選んだ理由や、ベンチャー企業の働き方をお話ししてくれます。

mM香さん
筑波大学卒。新卒時は研究分野と関連のあった土木系の行政機関に就職。
その後、半年で学生時代から興味のあった、地方創生関連の事業を行っているベンチャー企業に転職(理由は本文にて)。現在(2016年冬時点)社会人3年目。
大手とベンチャー両方で働いてみた経験から、双方の働き方の違いを教えてくれます。

社会人歴3年目という期間は同じでも、それぞれ全く異なる働き方をしてきた3人。どんなお話を聞くことができるのでしょうか。

会社を選ぶポイントは、3人とも違った?各々の入社の理由は?

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まずは、各々が何故今の会社に入ったのか、大手とベンチャーという視点からお話を伺いました。

ーどうして今の会社に入社したんですか?

〜K子さんの場合〜

kK子さん「私は、就職活動の時に、長く働き続けられる会社が良いな“という視点から会社選びをスタートしました。

で、私が長く働き続けられる会社ってどんな会社だろうって考えた時に、私って性格がリスク回避型なんですよ。どちらかと言うと保守的というか。長い人生の中で、結婚や出産というライフイベントを迎えながら、常にフルスロットルで働き続けるのは難しいかなと思い、育休や時短などのさまざまな制度を使って、長く働ける会社がいいなと考えました。」

k「また、まだ社会に出たことのない自分には、ベンチャーのような”ゼロから新しいものを創る“仕事なんてできるんだろうかと不安になったんです。それよりは、ある程度レールの敷いてある仕事をきちんとこなす方が向いているのかなって。

そしたら自分には成果主義になりがちなベンチャーよりも、大手企業の方が向いているという結論に至りました。
大手企業は福利厚生が充実しているところも多く、長く働き続けやすいですし。

大手かベンチャーかで言うと、大手に行こうっていうのを決めて、そこから自分の価値観に沿った働き方のできる会社を探し、今の会社に就職したという感じです。」

〜K男さんの場合〜

wK男さん「僕の場合は、就職活動を開始した時点では大手とかベンチャーとか決めていませんでした。とりあえず両方いくつか内定をもらった後、どこに行こうかなって考えた時に、大手に行ってなんとなく予想がつくような人生を歩んでいいのかなって…

自分、性格が天邪鬼なんですよ(笑)。なので、”隣の芝は青く見える“って言いますが、この先どうなるかあんまり分からないベンチャーに行ってみようかなって思ったんですよね。1度きりの人生だし、面白いことしてたいなって。それで今の会社に就職しました。」

〜M香さんの場合〜

mM香さん「1社目は学生時代の研究分野に関連する事業を行う、独立行政法人技術職として入りました。

でも入ってみて初めて、1人前になるには10年くらいかかることが分かったのです。一応、最初から色々なお仕事はやらせてもらえたんですが、すでにある施設の管理というような保守的な仕事ばかりで。」

m「”地方を元気にしたい”とか”日本を元気にしたい”とか何かを生み出したくて入社したのに、自分で何かを生み出せるようになるには時間がかかりすぎると感じました。

私はドリーマー型なので、やっぱり仕事を通して夢を叶えたいし、そのために毎日仕事を頑張りたいと思うようになりました。なので、当時の私がやりたかったことが叶えられそうな転職先を探した結果、ベンチャーである今の会社になりました」

K子さんも、K男さんも、M香さんも、未来の自分が送りたい生活を見据えた上で今の会社を選んだことが分かります。会社選びの際、ついつい社名や会社の規模に惹かれてしまいがちな方も多いでしょう。

当たり前のことですが、まずは自分の性格や、将来の生活を考えた上で働きたい会社をしっかりと見極めることが大切です。

スピードが全然違う!大手とベンチャーの育成制度

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各々、自分が送りたい生活を思い描いて入社した会社。実際に働いてみて、どうだったのでしょうか。

本記事のテーマである大手とベンチャーという視点から、新卒からずっと同じ会社で働いているK子さんとK男さん入社〜現在までの働き方をお伺いしました。

ーまず、会社の育成制度はどのような感じでしたか?

〜K子さんの場合〜

kK子さん「私は入社してから最初の数ヶ月間、本店で同期全員で研修を受けました。この期間で、同期のみんなとはかなり仲良くなります。
その後全国転勤でみんな散り散りになってしまうのですが、年に数回の本店研修で再会できるので、本店研修は結構楽しみですね。

地方の支店に配属された後は、大体3〜4年くらいかけて1人前になれるようOJTを受けます。大きい案件も任せてもらえますし、業務量はそれなりにありますが、しっかりと上司がついて教えてくれるので、仕事が回らず困るということはないです。」

〜K男さんの場合〜

wK男さん「僕のところは、最初の1か月最低限のマナー講習擬似案件っていう、本物の案件とそっくりの擬似的な案件を実際に同期のみんなで進めてみる研修を受けました。

その後2ヶ月目からは本物の案件を担当します。流石にいきなり1人で任されることはなく、アシスタントが必要な先輩の案件の手伝いをする感じなんですが…。うちの会社、基本的に1つの案件は1人で担当するので、アシスタントが必要な案件=人手が足りていない案件ということになります。」

w

「炎上気味だったり、上手く行っていなかったり、初っ端から重い案件ばかり関わることになり、入社2か月目からは帰れないのが当たり前でした(笑)。

その後9月、10月くらいからは自分1人でも案件を任されるようになっていきます。やっぱり任される裁量は大きいですね。」


ー入社数ヶ月で働き方に大きな差がつくようですね。W男さんの会社は、流石ベンチャーというか、なかなかハードそう…。
入社〜現在まで、辞めた人はどれくらいいますか?

〜K子さんの場合〜

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K子さん「私の同期は、未だにほとんど辞めていないです。同期同士仲が良いのもありますし、福利厚生が手厚いのも大きいと思います。」

k「あと、福利厚生の一環で、結婚する相手と近くの勤務地で働きたい場合、異動の希望を出せたりするので、早くに結婚をする人も多いです。私の同期も入社3年目なのにもう3分の1くらい結婚しました(笑)。

若い時からライフプランを立てて、家庭も持つ人が多いので、なかなか仕事を辞めるという発想には至らないんだと思います。」

〜K男さんの場合〜

wK男さん「僕の同期は8人いて、今残っているのは6人です。うちの代は離職率が低い方なんですが、後1年で半分くらいに減ると思います。

忙しい労働環境は全然平気なんですよ。目的を達成するためなので。でも、ベンチャーって他の企業もそうだと思うんですが、大体3年くらいいるとその会社でできる仕事が一通り身についちゃうんですよね。」

w
「そうするとそこからルーティーンワークになっちゃって。元々成長意欲が強い人が多いので”もっと難しい仕事がしたい“、”もっと大きい仕事がしたい“ってなってくるんです。そうなってくると今の会社じゃ無理だってなって…。

会社が辛いという訳でなく、そろそろ潮時かなって感じで、僕自身も転職を考えています。」

育成のスピードが全く異なる大手とベンチャー。冒頭にある「大手の3年はベンチャーの1年」という言葉は、あながち間違いではないのかもしれません。

しかし、育成のスピードが速く会社の規模も小さいベンチャーだからこそ、3年ほど勤めると物足りなくなってしまうという人も多いようです。

“未来の自分”を考えて入社した、今の会社。不満はありますか?

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将来の自分が送りたい生活を思い描いた会社を選んだ3人。
事前にしっかりと見極めていたあって、今の会社へのミスマッチはあまり感じていないようですが、不満は全くないのでしょうか。

最後に3人に

ーぶっちゃけ、今の会社に不満はありますか?

という質問をしてみました。

〜K子さんの場合〜

kK子さん「”長く働き続けられる会社”という視点で今の会社を選んだので、福利厚生が手厚く、育成制度もしっかりしていて不満はないです。

ただ、ベンチャーほどの成果主義でないので、働いた成果が目に見える対価として還元されにくいというのはどうしても感じてしまうところです。」

k「あとは同じように、大手に勤めていると、だんだん会社の”色”に良くも悪くも馴染んでくるので、常に客観的な目線とハングリー精神を持ってバリバリ働くというのは、やはりベンチャーの方が適しているのかなと。

私は今の仕事が向いていると思いますし好きなので、モチベーションは保てていますが、生き生き働くには何かしらそういったインセンティブは必要だと思いますね。」

〜K男さんの男場合〜

wK男さん「実際にベンチャーに入って、知らない世界を見て、入社早々から色々なことを任せてもらえて。この会社に入って良かったと思っています。

強いて言うなら、給料ですかね(笑)。労働量とか、やっている仕事の責任の重さとかに対して、やっぱり給料が少ないなって思います。これは僕もそうだし、同僚とかも言ってますね…。ベンチャーなんである程度は仕方ないんですけどね。」

〜M香さんの場合〜

mM香さん「今の会社に入って2年が経ちますが、小さい会社ということもあって色々任せてもらえます。実際に地方でワークショップをしたり、国とのやりとりをさせてもらえたりと。

やりがいはすごく感じますし、自分の目標に向かって働けている実感もあります。ただ、やっぱりK男さんも言うように、この会社でできることに限界があるとも感じます。なので、私もそのうちまた転職してるかも(笑)。ただ、ベンチャーにいると辞めることって別に全然悪いことじゃないんだなって思います。むしろ、目指す人生を送るために必要なことなんだと。」

m「今の会社の社長もそれは分かっていて”お前は3年後に独立するために今頑張れ“とか言ってくれるし、仕事で社外の人たちと関わることもたくさんあるので、社外の人たちから学ぶこともたくさんあります。

ベンチャーにいて、社内だけで学び続けるのってやっぱり限界があるんじゃないかな。でも、それを分かった上で自分の未来を積極的に応援してくれる人たちがベンチャー界隈にはたくさんいるので、今吸収できること精一杯吸収して、ステップアップしていけたらと思います。」

各々小さな不満はあるものの、大きな悩みにはなっていないよう。
これも、会社選びの段階で、自分が働く上で譲れないことにしっかりと優先順位をつけ、優先順位が高いことを満たす会社に入社したからではないでしょうか。

それらが満たされていれば、ある程度の不満は大きな悩みにならずにすむのでしょう。

あなたは大手向き?ベンチャー向き?自分の性格と、目指すライフプランを考えよう

大手企業とベンチャー企業。働き方だけでなく、働く人の性格も大きく異なることが分かりました。
大手企業は比較的保守的で、長く勤められる会社を探している人にマッチしやすく、ベンチャー企業はアグレッシブに短期間でやりたいことにチャレンジししていきたい人にマッチしやすいよう。また、ベンチャー企業の場合は転職ありきの入社をする人が多いようです。

今回のお話はあくまでも一例であり、大手でもベンチャーでも、会社によって働き方は異なるでしょう。しかし、こういった傾向が多少なりともあることも事実なので、転職先を迷っている方は将来なりたい自分を考えた上で、是非参考にしてみてください。

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