INTERVIEW
2016.10.11

管理栄養士に聞いた!ビジネスパーソンが朝・昼・夕の食事を改善するための心得

SHARE :
232
この記事をSNSでシェアする :

食事やメンタルなど幅広い分野でクライアントの健康をサポートする、FiNCREW(株式会社FiNC Online Worksの専門家)として活躍されている管理栄養士、星野静香さん。現在、株式会社FiNCの個人向けサービス「FiNCダイエット家庭教師」を担当しています。同サービスは、“食べてやせる60日間”というキャッチコピーに基づくオンラインヘルスケアサービスで、クライアントは実施期間中、毎食の画像やコメントをアプリで送信。それをもとに、お客様の食事と遺伝子検査などの検査結果をふまえて、適切なアドバイスによって無理のないダイエットに導くのがFiNCREWの役割です。

クライアントの “食”を、専門家の視点から、ときに温かく、ときに厳しく支え続ける星野さん。遠隔でマンツーマンの指導を提供する同サービスは、多忙な現代人にもってこいで、受講生の約6~7割をビジネスパーソンが占めるといいます。“食”の悩みを抱えるサラリーマンの食生活について、プロならではのアドバイスをいただきました。

前編:ウェルネス経営を掲げるモバイルヘルステクノロジーベンチャー「FiNC(フィンク)」の“食”に対する心くばり

FiNCならではの「永続性のあるダイエット」の秘訣

finc9730
FiNCREWの管理栄養士・星野さん

ー通常のダイエットというと、効果があがっても一時的で、リバウンドの不安がつきまといます。FiNC社の「ダイエット家庭教師」が謳う「60日間で一生使えるダイエット」は大変魅力的ですが、長続きするダイエットの秘訣は何なのでしょうか。

これまでのダイエットは、「やせるためには、何を食べていいか、食べてはいけないか」といった細かいカロリー制限に終始するものがほとんどでした。これに対しFiNCREWは、指導期間終了後もご自身で最適な食事をとることを念頭におき、正しい「食事方法」をお伝えしています

具体的には、炭水化物:タンパク質:野菜を「「1:2:3」という形で分かりやすく噛み砕いて指導しています。これは食物のグラム(重量)よりも、見た目で食べる量の目安をお伝えするものです。まず炭水化物の理想摂取量は「片手の半分」、タンパク質だと倍の「片手1杯分」、野菜については「両手1杯分」となります。こうすると、グラムで表すよりも、感覚的にわかりやすいですよね。このメソッドを基本に、お客様のライフスタイルや肥満体質をふまえた最適な食事方法をFiNCREWが指導していくわけです。

こういった形で、まず望ましい食事スタイルを頭に入れていただき、それを60日間実践して身につけていただくので、コース終了後はご自身で最適な食事管理ができるようになるのです。

ー根拠に基づく食事管理が大事なわけですね。食事管理といえば、一般人からはお手本のような食生活をおくっているイメージのある管理栄養士さん。上記の理論に加え、普段の“食”ではどのような点を気にかけていますか?

あたりまえですが、「バランスをとること」を心がけています。もちろん、毎食単位で栄養バランスがとれれば理想的ですが、たとえばお昼で食べ過ぎたら夜で調整するなど、全体的に見てバランスがとれているようにしています。

ビジネスパーソンが抱える具体的な“食”の悩みとアドバイス

shutterstock_245119630

ーサラリーマンの場合、時間不足や不規則な生活とあいまって“食”の悩みは尽きないところです。具体的にどういった相談が多く寄せられるのでしょう。

たとえば、「仕事の関係で食事時刻が遅くなってしまう」、「朝ご飯が食べられない」、「飲み会が多いがどうすればよいか」といった相談が多いですね。

ーどれも切実な問題ですね。では、ここからは具体的に朝・昼・晩の食事についておうかがいしていきます。

まず朝ご飯については、「時間がない」「朝からは何も食べる気がしない」という方が多いと思います。

朝ご飯は、食べたほうがいい方もいれば、食べないほうがやる気向上につながる方もいるため、最初から無理に食べなさいといった指導は控えています。

栄養学上は食べていただきたいのですが、無理に食べると次の食事が喉を通らなくなるケースもあるので、徐々に取り入れる習慣をつけるとよいと思います。

また、朝ご飯を食べられない方の中には、本当に時間がない人と食欲自体が湧かない人がいます。後者の場合、前日の食事が影響している可能性もあります。脂っぽいものを食べて翌日に支障が出ているというケースですね。この場合、「脂っぽいものやお酒の影響で体が休めていない可能性もあるので水分を摂って」といった助言をします。

ー朝ご飯を抜いてしまった場合はどうすればよいですか?

朝ご飯をとらなかった場合は、次の食事が特に大切です。食事から次の食事まで空白時間が長いため、その間にお菓子を食べたりして血糖値が急上昇すると、脂肪を溜め込むことにつながります。そういう方には、食べる時間に気をつけるようにお伝えしています。

また、「食べる順序」も大事です。まず野菜、次にタンパク質、最後に炭水化物。血糖値が急上昇すると脂肪がつきやすいので、その上げ方をどれだけゆるやかにするかが重要な鍵となります。特にダイエット中は、午前10時頃にお菓子をつまみ空腹を満たすようなことは避けたほうがよいでしょう。

ー時間がないけれども朝ご飯を手軽に摂りたいときなどは、どうすればよいでしょうか?

朝ご飯は時間がなくてコンビニで買って済ませる方もいますが、その場合は、豆乳やヨーグルトといったタンパク質をお薦めします。野菜よりもまずは、食べやすいものから始めるのもひとつの方法かと思います。

なぜなら、野菜はもともと食べる習慣がない方が多いからです。それまで朝ご飯も食べられずにいたのに、いきなり慣れない野菜を食べるよりは、食べやすいものから始めたほうが続けやすいもの。そこからスタートし、プログラムを続けることで自然に朝食を摂る習慣を身につけていくのです。

shutterstock_441764890

ー昼ご飯についてはいかがですか?例えば、ふだんコンビニで昼食を買っている方は何に注意すべきでしょう?

昼ご飯はお弁当やパスタよりも、おにぎりとサラダ、チキン、卵、豆腐といった単品ものの組み合わせをお薦めします。あと、野菜は量を摂るのはなかなか難しいと思いますが、どのようにして摂るかで工夫してください。

たとえば野菜ジュースもいいのですが、100円かけるのであればトマトを1個買うなど生の食品がお薦めです。

そのほかにも、生野菜よりもボリュームが減る茹で野菜を食べたり、好きなドレッシングを選ぶなど、工夫の仕方はいろいろあります。男性の場合、特に野菜摂取についてはモチベーションが続かないものですが、体重の面で結果が出てくると、「あ、本当にこうするとやせられるんだな」と気づいていただけます。それがやる気につながり好循環が生まれるようです。

shutterstock_288728834

ー夕食やお酒の席で気をつけるべきことはどういった点でしょう。飲み会は、ビジネスマンの脂肪のもとです。

揚げ物をできるだけ控えることと、タンパク質と野菜を中心に選ぶことが大事です。ダイエット期間中は、締めのラーメンはもちろん厳禁ですね。

また、アルコールの摂り方についてですが、お酒は糖質が多いものと少ないものがあるので、その区別の大切さもお伝えしています。糖質の多い飲み物としては、ビール・日本酒・甘いお酒などですね。焼酎や蒸留酒は糖質がほとんど入っていません。

糖質が多いものだと血糖値が上がり、その後揚げ物など続けて摂取すると、脂肪を溜め込むことにつながります。それから、水分もしっかり摂ってアルコールによる脱水症状を防ぐことが大事です。目安としては、お酒と同量の水分を飲むこと。例えばビールを1杯飲んだら、同時に水分も同量とるのが望ましいです。

飲み会は体重がぐっと増えるので、2、3日で減らして脂肪に直結するのを防ぐよう心がけてください。

クライアントと達成感を分かち合う喜びが励みに。“食”を通して人生の幸福に役立ちたい

img_9714

ーいただいたアドバイスは具体的でとても役に立ちます。こういった指導をしていて、星野さんがやりがいを感じたのはどのようなときでしょうか。

お客様から、「あなたの指導を受けてよかった、一生の宝物になった」と言われたときですね。それから結果が出たとき。目標の体重を達成したときは喜んでいただけますし、自分のコメントが結果につながったことで自分自身のやる気にもつながります。その意味では本当に「人間らしい」マンツーマンの指導だと思います。

個人的には、プログラムを、これからの人生が幸せになるきっかけづくりにしてほしいと願っています。体重を減らしたり、健康になったりすることで、人生が楽しくなったり生きることが楽しくなったりすることもあります。また病気を未然に防げることにもつながるので、そのきっかけづくりのお手伝いができればいいなと思います。

管理栄養士という専門性を活かしてクライアントの幸せを願う星野さんからは、プロとしての誇りと情熱が感じられました。

モバイルヘルスケアという時代の先端をいく分野にありながら、働く原動力は「見えないながらも繋がっているお客様の幸せ」と言い切るFiNC Online Works社の仕事人。今後もその活躍から目が離せません。

SHARE :
232
この記事をSNSでシェアする :

この記事を読んだ後に
よく読まれています!RECOMEND TOPICS